【車の寿命】10年・10万km超えの車はいつまで乗れる?プロが教える「乗り換えの最適タイミング」

本記事は、中古車販売会社「バディカ」代表の中野優作さんによる解説動画をもとに編集・構成した内容です。

「車は10年、10万キロで乗り換えるべき」という話を聞いたことはありませんか?
実はこれは一部のセールストークに過ぎません。近年の車は耐久性が大幅に向上しており、10万キロを超えた車でも十分に現役で走行可能です。
では、本当に車を乗り換えるべきタイミングはいつなのでしょうか?ここでは、コストパフォーマンスを最優先したプロ目線の判断基準を解説します。

目次

結論コスパ重視なら「壊れるまで乗り潰す」のが最適

車を長く乗る上で最も経済的なのは、壊れるまで乗り潰すことです。

多くの人は「壊れる前」に乗り換えを考えますが、新車価格の価値が下がりきったタイミングからは、査定額の変動が小さくなります。例えば、新車価格の約10%程度まで価値が下がると、その後は20年落ちでも5万円程度の価値が残ることがあります。

ただし、アルファードやヴェルファイアなど人気の高級車は、10万キロを超えても高額査定がつく場合があります。このような車は「乗り潰す」の基準とは別に考える必要があります。

乗り換え判断の具体的な目安:「修理費が査定額を上回ったとき」

車を乗り潰すか、乗り換えるかの判断は、修理費用と査定額のバランスで決めるのが合理的です。
例えば、15年落ちの車でエンジン修理に50万円かかる場合、同程度の走行距離で状態の良い中古車に乗り換えた方が安く済むことがあります。

高額修理で乗り換えを検討すべき箇所

エンジンのトラブル

定期的にオイル交換を行っていれば、10万キロ程度で深刻な故障は少ないとされています [3]。車検ごと(2年に1回)のみだと、トラブルリスクは高まります。

オートマ(AT)の故障

修理費は車種にもよりますが20万円前後。修理額が大きい場合、乗り換えを検討する目安です。

足回り(サスペンションなど)の異常

安全性に直結する部分で、修理費が20〜30万円かかる場合は乗り換えを検討しましょう。

車検時や増税に関する「営業トーク」に注意

予防整備の誘導に注意

車検時には「予防整備」としてブレーキパッドやタイヤ、オイル交換などを勧められることがあります [4]。
もしすぐ乗り換えを考えているなら、最低限車検を通すための整備だけで十分です [4]。税金部分(自賠責・重量税など)は、車を買い替えた場合に還付されるため、無理に整備費用をかける必要はありません。

査定と車検のセット営業

車検費用が予想外に高額になったタイミングで「査定を受ければお得」と勧められるケースがあります。
この場合、整備が本当に必要かどうか、他の整備工場や買取店でセカンドオピニオンを取ることを推奨します。

13年超えの自動車税は気にしすぎない

「車齢13年を超えると自動車税が上がる」と聞きますが、その増額はごくわずかです。

  • コンパクトカー:約3,000円/年(月額250円)
  • ミニバン:約6,000円/年(月額500円)

これ程度の負担は、乗り換えを決める要因にはほとんどなりません。

中古車購入の目安(10万キロ超えの狙い目)

10万キロを超えた中古車は、価格が下がりきっているためお得に購入できるチャンスです。

  • 軽自動車:10万キロ超えでも約50万円が目安。例えば平成26年式ワゴンRなら、ここから5年程度(15万キロ)乗り潰せます。
  • 普通車:修理費用がかかる目安は20万キロ超え。10年落ち・100万円程度の普通車(ヴォクシー、ノアなど)なら、さらに10年乗れる可能性もあります。

長距離を乗る予定がある場合、10年落ちの高走行車よりも新型車を選んだ方が安心です。

まとめ車の乗り換え判断は「修理費と査定額のバランス」で

愛車をいつまで乗るかは、修理費用と査定額のバランス、そして乗りたい車の有無で決まります。

  • コスパ重視なら、壊れるまで乗り潰す
  • 高額修理が必要になったら、乗り換えを検討
  • 車検や増税のセールストークに惑わされない
  • 中古車は10万キロ超えの車も狙い目

これらの基準を押さえておけば、無駄な出費を抑えつつ、安心して長く車を楽しむことができます。

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