車を選ぶとき、燃費やデザインと並んで気になるのが「壊れにくさ=信頼性」です。
故障は突然の出費につながるため、長く安心して乗るためにはとても重要な要素といえます。
今回は、アメリカの大手調査機関が発表した最新データをもとに、2024年版の「壊れにくい車メーカーランキング」をご紹介。さらに、ガソリン車・ハイブリッド車・EVの故障率の違いについても解説します。
目次
調査概要:コンシューマーレポート(Consumer Reports)の最新データ
| 対象車両数 | 33万台以上 |
| 対象モデル | 2020年以降に発売されたモデル |
| 調査期間 | 直近12か月に報告されたトラブルを集計 |
| トラブルの定義 | エンジン、トランスミッション、電子機器、EVバッテリーや充電系など、修理費用が高額になりやすい「重大な問題」を中心に集計(軽微な不具合は対象外) |
| 除外車種 | フェラーリやランボルギーニなど、サンプル数が少ない車種は対象外 |
【メーカー別】壊れにくいランキングTOP10
結果は日本メーカーの強さが際立つ内容でした。
| 順位 | メーカー名 | 特記事項 |
|---|---|---|
| 1位 | レクサス | 圧倒的な信頼性。日本車の誇りを感じる結果。 |
| 2位 | トヨタ | レクサスに続きトップクラス。世界的に高評価。 |
| 3位 | MINI | BMW傘下になり品質改善。意外な上位ランクイン。 |
| 4位 | アキュラ(Acura) | 米国向けホンダブランド。実質ホンダ車。 |
| 5位 | ホンダ | 世界的に人気。安定の信頼性。 |
| 6位 | スバル | 北米で特に高評価。AWD技術も強み。 |
| 7位 | マツダ | デザイン性・走行性能ともに近年評価急上昇。 |
| 8位 | ポルシェ | 外車の中では優秀。ただし修理費は高額。 |
| 9位 | BMW | 改善傾向だが、電子系トラブルの声も。 |
| 10位 | キア(Kia) | 韓国メーカー。過去のイメージを大きく払拭。 |
エンジンタイプ別の故障率比較
今回の調査で特に注目されたのが、ガソリン車・ハイブリッド車・EVの故障率の違いです。
- 1. ハイブリッド車(HV)
-
故障率はガソリン車より26%低い
要因
ガソリンエンジンの稼働時間が短い
国産HV(プリウスなど)は実績豊富で完成度が高い
回生ブレーキによりブレーキの摩耗が少ない
👉 最も信頼性が高いパワートレインといえます。 - 2. 電気自動車(EV)
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故障率はガソリン車より79%多い
要因
エンジン系統の故障は少ない
代わりに電子系・バッテリー・充電関連のトラブルが多発
技術は発展途上で今後の改善に期待
👉 現状では「壊れにくい」とは言えないのが実情。 - 3. プラグインハイブリッド車(PHEV)
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故障率はガソリン車より146%多い
要因
ガソリン+EVシステムの両方を搭載し構造が複雑
周辺機器のトラブルが増える傾向👉 EVよりも故障率が高いという意外な結果に。
まとめ:安心して選ぶなら「日本車+ハイブリッド」
メーカー別ランキングでは、レクサス・トヨタ・ホンダなど日本車が圧倒的に上位を占める
パワートレイン別の故障率では、現状で最も信頼できるのはハイブリッド車
👉 コスパと安心を求めるなら「日本車のハイブリッド」が最有力の選択肢です。

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